イタリアン|和食|カフェ|居酒屋|寿司|オープニングスタッフ募集|個人店|海外募集など
飲食店の正社員・アルバイト求人サイト「グルメキャリー」

MENU

カフェ・カンパニー 株式会社 代表取締役社長 楠本 修二郎求人・カフェ・カンパニー 株式会社 代表取締役社長 楠本 修二郎転職情報 グルメキャリー

企業Top・経営陣に聞く経営ポリシー&見つめるビジョン

leaderLogo.jpg

カフェ・カンパニー 株式会社

代表取締役社長 楠本 修二郎

人々が集まり、文化が生まれる
カフェのある風景を作り続ける

main.jpg

楠本 修二郎
– Shujiro Kusumoto –

早稲田大学政治経済学部卒業。リクルートコスモスを経て、大前研一事務所入社。2001年にカフェ・カンパニー(前・コミュニティ・アンド・ストアーズ 株式会社)を設立。2010年よりクールジャパン関係の政府委員を歴任。東の食の会、NEXT WISDOM FOUNDATION、フード&エンターテインメント協会などの代表理事、また、東京発の収穫祭「東京ハーヴェスト」の実行委員長を務める。


2019年10月掲載

人が集い、新たな価値が生まれる そんな場所づくりをめざして

 「WIRED CAFE」などをはじめ、カフェを中心として国内外に約100店舗を出店するカフェ・カンパニー 株式会社。飲食事業のほか、ホテル事業や商業施設のプロデュースなどさまざまな事業も展開している。

 代表取締役社長の楠本 修二郎氏が飲食事業を志したきっかけは、大学時代までさかのぼる。

「学生時代は、仲間たちとイベントを企画したり、起業をしたり、いろんなことをしていました。そんななか、ある企業の社長と出会い、その方が僕にレゲエイベントの運営を任せてくれたんです。当時、レゲエはごく一部の人しか聴いていない音楽だったのですが、そのイベントが成功したこともきっかけとなり、レゲエに注目が集まっていきました。ひとつの空間に人が集まり、共感が生まれ、カルチャーが浸透していく――その様子を目の当たりにして、『いつか自分もそんな場所を作ってみたい』と思うようになりました」

 楠本氏は大学卒業後、リクルートコスモス、大前研一事務所を経て、1995年に独立。仲間とともに念願の飲食店経営を開始した楠本氏のもとに舞いこんだのが、「キャットストリート」開発の仕事だ。現在は若者の憧れであるウラハラ(裏原宿)の中心地だが、当時は暗渠化された渋谷川の上に作られた、ただの遊歩道だった。

「キャットストリート沿いの木造アパートを改装して、カフェを作りました。今でこそ珍しくないけれど、当時、建物をリノベーションして違う店舗を作ることはとても画期的だったんです」

 洒落たカフェができたことで、キャットストリートの印象はがらりと変わった。さらに、楠本氏は「WIRED CAFE」を開業。飲食のみならずライフスタイルをも提案するカフェは、まさに〝新たな価値の創造”だった。それもきっかけとなり、キャットストリートに飲食店や服飾店がこぞって参入し始めた。

人が集まるだけではない カフェは未来を作り出す場所

 楠本氏にとって大きな転機となったのが、東急東横線の高架下の開発事業という大きなプロジェクトだ。

「東急電鉄さんからお声がけ頂いて、高架が取り壊されるまでの3年半限定で、高架下に「Shibuya Underpass Society(SUS)」という複合店を出店しました。高架の柱と柱のあいだにカフェとデリとバーの3店舗を作って…めちゃくちゃに忙しかったけど、楽しかったですね。地域の新たな価値を作りだすという観点から、スタッフと一緒に渋谷川の清掃をしたり、渋谷発の地域通貨を利用できるようにしたり、いろいろなことをしました」

 その後、高円寺で眠っていた米蔵をカフェへと再生した「Planet3rd」をオープンした。

「当時、高架下の複合店舗を出店したばかりで資金が全然なかったんです。そんな時、東京郊外のとある酒屋さんが都心進出を考えているという話を聞き、すぐさま口説きに行って(笑)、『カフェは、居酒屋にも、レストランにもなれるんです。僕は、カフェを、恋人、家族、仲間が語り合い、新しい夢や文化が生まれる場所にしていきたいんです』と社長に思いの丈を訴えました。社長は『あんちゃん、気に入った!』と仰り、 支援してくださいました。今ではその酒屋さんも業界トップクラスの企業として全国展開されています」

 2003年からは渋谷QFRONTやルミネなどの商業施設にも進出。同社は創業から今日に至るまで様々な規模、形態の店舗を展開してきたが、そこには一貫した思いがあるという。

「僕らの目標は、一言であらわすと『未来をつくる場所を創る』。でもそれは、ただ単に人が集まる場所を作ることじゃないんです。僕自身、群れるのは好きじゃないし(笑)」

 その場所には何らかの創造の源泉があることが大事だと言う楠本氏。「人は未来に生きるもの。人々の『誰かとつながりたい、ワクワクしたい、成功したい』という思いをかなえられる場所を、どんなふうに作って、どんなふうに発信していくかが重要です。でもそれは自分たちだけでは創ることはできない。お客様と共に創っていくんです。だから路面店でも、商業施設内の店舗でも、お客様とたくさん交流することが大切だし、スタッフにもそう伝えています。ありがたいことに設立当初のスタッフは、今では幹部ですし、アルバイトの離職率も低い。それぞれが、仕事に楽しさややりがいを感じてくれているからだと思います」

楠本 修二郎さん

新たなライフスタイルの提案と、
コミュニティの創造をめざして

 日本のカフェ文化を築いてきた同社だが、今後はどのような展開をしていくのだろうか。

「僕らはカフェを、生活やライフスタイルを提案する場であり、また次世代のインフラストラクチャーとして考えてきました。今、そのインフラは充実していると思うし、SNSなどの普及で人々はさらにつながりやすくなりました。じゃあ僕らは、これからどこに向かうべきか――そう考えたとき、大きく3つの点から、僕らのすべきことが見えてくるんです」

 楠本氏は、2040年ごろを1つのタームとして見据えている。

「1つめは、飲食業をさらに素晴らしい夢のある業種にしていくこと。人間には感情と理性がありますが、この先、AIが肉体労働や知的生産を担っていく中で、人間の感情を満たす大きな部分を『食』が担うことになるでしょう。実際、AIに携わる企業は今、こぞって飲食事業に参入しています。『食』へのリスペクトを底上げし、スーパーポジティブマインドを発信できるような事業展開をしていきたいです」

 楠本氏は2つめに「健康寿命」をあげる。人生100年時代、ただ長生きするのではなく、活き活きと生活を楽しむことができることこそが重要だ。

「『ウェルビーイング』という概念は『心と体の健康』と解釈されるけど、さらに言うなら『いい感じ』な状態のこと。ただ『健康的なものを食べろ』、『運動しろ』と言われても楽しくないし、続かないですよね。たとえば『伊右衛門サロン』は、九州大学『久山町研究』の『緑茶に含まれるテアニン摂取やバランスの良い食事を取ることが糖尿病の発症に対して保護的に働く』という研究結果を参考にメニューを考案していますが、それをいかにエレガントに、ロマンティックに提供するかというミッションから生まれた店なんです」

 3つめは、政府委員を歴任する楠本氏ならではの提言だ。

「これから日本は人口減少への対策を講じていく必要があります。その1つにインバウンド政策がありますがインバウンドの増加により、価値観の変化が起こります。価値観が変化したときの『食のコミュニティ』創りという点で今、考えているのが、地方の得意分野を受け継ぐ事業です。衰退しつつある食の伝統や技法を、やる気がある若者に引き継いで、活躍の場を提供したいと思っています。まだまだやりたいことがたくさんある。僕自身も、スタッフのみんなも、ワクワクしています」

370shop.jpg伊右衛門サロン 渋谷ヒカリエ店(取材店舗)

カフェ・カンパニー 株式会社
─ 店舗情報 ─

伊右衛門サロン 渋谷ヒカリエ店

住 所:東京都渋⾕区渋⾕2-21-1
渋⾕ヒカリエ 7F

電 話:03-6803-8281


Sicilian Terrace BUONO 丸ノ内

住 所:東京都千代田区丸の内2-7-3
東京ビル TOKIA B1F

電 話:03-5223-8261


ALFRED TEA ROOM 青山本店

住 所:東京都渋谷区神宮前5-51-8
ラ・ポルト青山 1,2F

電 話:03-6427-3031


Trueberry 表参道店

住 所:東京都港区北青山3-10-25

電 話:03-6427-7088


WIRED CAFE アトレ上野

住 所:東京都台東区上野7-1-1
アトレ上野 B1F

電 話:03-5826-5803


現在100店舗展開中

現在掲載中の 東京都 の求人募集
または 51~100店舗を運営する企業の求人募集

文:瀬尾 ゆかり 写真:ボクダ 茂

2019年10月11日 掲載

>>記事一覧へ戻る