
第67回Bar PEACE(バー ピース)


ひとりでも、グループでも楽しく。ユーザーフレンドリーなバー。
街場のお洒落なバーって、意外と敷居が高いもの。
照明が暗くて、うろたえてしまったり(笑)。モルトについて知識がないと、何をオーダーしようか戸惑ってしまったり。おしゃべりしていいんだか、いけないんだかへんなところで迷ったり。その結果、緊張しながら慣れない酒を飲んで、バーを出てから足元がフラついている自分に気づいたりね(笑)。
巷ではそういうバーが多いなか、「Bar PEACE」はとってもユーザーフレンドリーなバーなのです。
「なにかおすすめはありますか?」と尋ねると。
「おすすめなんてないっす。好きなもの頼んで」
なんと、ホッピーもつくってくれます。
「バックバーに並んでいるグラス素敵ですね。こだわって揃えているんでしょ?」
「グラスはねー。まったくこだわっていないですよぉ(笑)」
また、常連さんとの間ではこんな会話も。
「こんど、おいしいカレーつくってよ!」
「えぇー?! バーでカレー出すところなんてないよ」
その数日後、限定黒板メニューにはしっかりと「特製カレー」が掲げられていたり(笑)。
居酒屋やダイニングバーで経験した料理の技を生かして、「豚肉のビール煮込みカルボナード」や「テリーヌ・ド・カンパーニュ」が登場することも。
ひとりでシングルモルトをちびりちびりもよし。クラフトビール飲みながら、スマホいじる人もいたり。なんでもアリの、不思議な魅力をもったバーなのです。


「一席一笑」のサービスで、帰るときにはピース!な気分に。
大学卒業後、一度はサラリーマンを経験した坂井さん。
でも、自分スタイルのバーをやってみたいと、さまざまな業態で修行をしてきました。
居酒屋でもダイニングバーでも仕事をしました。ランチには洋食のキッチンに入り、夜にはバーでドリンクの勉強するかけもち仕事を経験しています。そのときの料理の経験が限定黒板メニューとなって表現されています。
基本的に坂井さんひとりでも店をまわせるよう、全席に目がとどく坂井さんサイズとなっています。
モルトファンにも、クラフトビールファンにも、ホッピー好きにもよろこんでもらえるように、多彩なラインナップを揃えています。まじめにお酒に取り組むバーテンダーとして、モルトやクラフトビールの入荷情報を、その都度フェースブックで積極的に伝えています。
坂井さんのテーマは「一席一笑」。
「気取らず、自然体のサービスをめざしています。席についたお客さんが少し緊張しているなと感じたら、くだらない冗談でなごんでもらったり。そうやって、みなさんにとって楽しい場になりたいと思っています。店名のように、帰るときは「ピース!」って気持ちになっていただければ最高です」
みんなが楽しめるおもしろいネタをいつでも探し、それを店に散りばめています。
ふと見ると、見慣れたブルーのユニフォームを発見!
私「あれっ? サッカー日本代表のサポーターですか?」
坂井さん「あの代表のユニフォーム、酒井高徳バージョンです。私の名前が坂井なんで、SAKAIつながりということで(笑)」
これもネタでしたか……(汗)

女子会、グループ、テーブルをくっつけて二次会三次会! なんでもアリのテーブル席。その日の限定黒板メニューの料理を注文して、食堂っぽく使うのもアリ!

真ん中のサーバーからは、旬のゲストビールが注がれます。ビールファンにはサプライズの一杯。この日は、クラフトリカーズの「日の丸ラガー」でした。

バーっぽく一人飲み。カップルでしっぽりと。坂井さんと冗談言い合ったり。カウンターもラフで自由度が高い。ドリンクの入荷情報は、フェースブックでチェック!

- Bar PEACE(バー ピース)
- 東京都豊島区東池袋1-17-11 パークハイツ池袋203
- tel.03-5927-8393
- 営:18:00~翌3:00
- 休:不定休
- 交:各線池袋駅東口徒歩5分
こんなバーが近所にあればなぁと思わずにはいられないバーでした。坂井さんのリフレッシュ法はサーフィンだそうですが、店内には海の雰囲気がまるでないのもおもしろかったです。さて次のお店をご紹介いただきました。「若い大将なんですがとてもおいしい寿司を提供していて、ジャンルは違いますが同じ飲食人としておつきあいさせていただいています」。ありがとうございます。それでは次回、西巣鴨「寿司はじめ」さんでお会いしましょう。